ふるさとのひかり
2009年 07月 18日
久しぶりに見たひかり。
いったい、何だかわかりますか??
…実は、ホタルなんです。
正確にはヘイケボタルのひかり。
広島の実家の田んぼで、若い稲の葉につかまって
ぼぅっぼぅっと光っていました。
(あ、申し遅れました。今日から広島の実家に帰ってきています。)
もっといるかもしれないと父に誘われて散歩がてらビオトープへ。
いたいた!期待通り、あちこちで光っています。
一番近くにいたひかり…。
懐中電灯で照らしてみると、交尾をしていました。
こうして次の世代に命がつながっていくんだねぇ。
父に促されてビオトープの水溜りをのぞくと、
水の中にも無数のひかりが。
星空のように、小さなひかりがついては消え…。
その正体はゲンジボタルの幼虫。
父は実はゲンジボタルの保護活動をしています。
その父が育てたゲンジボタルの幼虫がビオトープで元気に生きていました。
これがまるで天の川のように光の帯をつくっているのだから不思議です。
父に聞いたところによると、
ゲンジボタルは流れのある小川にたまごを産み付けます。
えさはカワニナ。
ヘイケボタルは田んぼや池など流れのない水場に産卵するそう。
えさは何とか貝。(あ~悔しい、失念…汗)
川に棲んでいるために大雨などの影響で幼虫が流されてしまいやすい
ゲンジボタルよりも、ヘイケボタルのほうが毎年安定して成虫になるそうです。
だから父はゲンジボタルのみの保護活動をしているとのこと。
ゲンジボタルが飛ぶ6月にはなかなか帰省するチャンスがなくて
ここ数年毎年見逃してしまっているけど、
今回期せずして久しぶりにホタルのひかりを見ることができました。
何年ぶりだろう。本当に久しぶり。
父が子ども時代に見たホタルのひかりは、もっと多かったそうです。
わたしが子どもの頃に見たホタルも、夢の世界のようにたくさん舞ってた。
10年ほど前に広島を襲った豪雨の影響でゲンジボタルが減り
それを機に父が保護活動を始めてから数年。
今年はたくさんのゲンジボタルが見られたそう。
これからもホタルが舞うふるさとであってほしいなぁ。
心のふるさとを感じた夜のお散歩でした。
by ripplering77
| 2009-07-18 00:54
| 野山を楽しむ